飛騨の秋:ナツメ(棗)の収穫時期です
飛騨の秋ならではの味覚『ナツメ(棗)』が、今年も飛騨高山宮川朝市の店頭に並びはじめました!
(写真1:ナツメを紹介する飛騨高山宮川朝市の笹田理事長)
「夏 に入って 芽 が出ること(夏芽)」からその名が付いたともいわれるナツメ。
むかしから飛騨地方では、ナツメを育て食する文化があります。
(写真2:コロンとした形と個性豊かな色づきがかわいいです)
果実は、そのまま生で食べても、青リンゴのようなさわやかな味が楽しめます。
また飛騨地方では、砂糖と醤油で甘く煮て(甘露煮にして)食べる風習が、とくに有名です。
(地元のおばあちゃんたちは、甘露煮を缶詰にするために、業者へ直接持ち込むほど!)
(写真3:地元産の大粒ナツメは、男性のお客さまも驚くほどの存在感)
近年は、食生活の変化により飛騨地方でも需要が減ってきており、生の果実を手軽に入手できる場所も少なくなってきました。
しかし、栄養価も高く(※)、飛騨ならではの食文化に触れるには、もってこいの果実食材です。
※食物繊維、葉酸、鉄分、カリウム、パントテン酸が豊富、また鉄分はプルーンの約1.5倍、食物繊維はごぼうの2倍以上と栄養価も高く、強壮作用や鎮静作用のほか、疲労倦怠や食欲不振、冷え性、不眠などに対する薬効もあるとのこと
(参照:文部科学省『食品成分データベース』、Wikipedia『ナツメ』)
この時期にしか手に入らない「ナツメ」を、ぜひ飛騨高山宮川朝市でお手に取ってみてくださいね。
(写真4:東京から来訪中のお客さまにも大好評でした)